こんにちは。 ブックスタンド クロダです。
ボランティアって、いろいろとお手伝いできることがありますよね?
『音訳ボランティア』というのは、皆さんご存じですか?
私は、市の広報誌での募集で知りました。
もともと声を使うお仕事に興味があり、昔ナレーター講座の勉強をしてたこともあ
り、今は子供たちの読み聞かせのボランティアをしています。
それを知っている義理の母が、市の広報誌に「あなたの声を、CDに吹き込んでみませ
んか?」という見出しで音訳のボランティア募集が出ていたの見つけて、やってみた
ら?と声をかけてくれたのをきっかけに、参加させていただくことになりました。
私のさせていただいてるお手伝いの内容は、聴覚障害のある方に市の広報誌を
グループの皆さんと手分けをして、すべて正確に読み、カセットテープと
CDに人数分録音をするという作業です。
👆私の住んでいる徳島県阿南市の広報誌です。
市からのお知らせや、ごみの出し方など、重要なお知らせがたくさんありますね。
音訳ボランティアの内容としては、このほかに書籍、雑誌、新聞などもあり、
全国各地の社会福祉協議会などが窓口となって、いろいろな団体があるそうです。
【社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合】のホームページによりますと、
「音訳」と「朗読」とは目的が違い、「朗読」は、読み手の解釈で感情を込めて読ん
だり内容を読み変えたりして、作品として仕上がったものを聞き手が鑑賞します。
それに対し「音訳」は、聞き手(視覚障害者)が情報を得るために利用するものな
ので、内容が正しく伝わるように、書いてあることを書いてある通りに読まなければ
なりません。そのため、音訳ボランティアは視覚に障害のある方の「目の代わり」と
なって、情報を声で伝えることが大切になるそうです。
活動は月2回あり、読み合わせの会と、編集の会になります。
読み合わせでは、担当ページと、漢字の読みや人の名前、表やグラフなどを
どのようにお伝えするかなど、細かいところを正確にメンバーで確認します。
この表やグラフなどはとても説明が難しく(*_*; 毎回どのようにすれば聞き手が
分かりやすいか、頭を悩ませるところです。
確認できたところで、担当ページを各自持ち帰り、自宅のパソコンで作業します。
この作業に必要なのは、《PLEXTALK プレクストーク》という、シナノケンシによ
る、視覚障害者用デジタル録音図書読書関連機器とソフトウェアです。
パソコンに専用ソフトをインストールし、そこへエフェクターを経由し、マイクで
録音をします。
そのデータをUSBに保存し、各自のデータを編集を担当してくださるメンバーに
送って、全体をまとめます。
編集の会で、そのデータをカセットテープやCDに録音して完成です。
そのCDは図書館にも置くので、自由に活用することができます。
👆こちらがプレクストークで録音したCDを再生する専用機器です。
操作もすべて音声でガイドされ、聞きたいところから番号を選んで聞けるので、
とても便利な再生機器です。
メンバーの中には、小説を音訳されている方もいらっしゃいます。
大量の文章なのでとても大変だと思いますが、このようなお手伝いがあると、
聴覚に障害のある方も、たくさんの本に出合えることができますね。
みなさんの周りには、どのようなボランティア活動がありますか?
活動を通じて、いろいろな出会いが経験できますね♫