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美波町#2

2020/9/3その他

こんにちは、スタッフのマサキです。

思いの外早く、第2回目のブログ当番が回ってきたので、美波町ネタを何にしようかと
悩みましたが……
やっぱりコレ!!
ピカピカの新米のお話です!

先日、今期初の新米をいただきました。
「ご飯をおかずにご飯を食べる」我が家の毎年恒例、初新米の食べ方です!
(単なる手抜きです)
お腹いっぱい、炊飯器が空っぽになるまでいただきました!

新米というと、普通は9月や10月だと思いますが、ここ美波町を含む徳島県南部地域では
ひと足早く、真夏に稲刈りをします。8月のお盆時期、早い所では7月に刈っている
姿も見かけます。
当然春の田植えも早く、3月のまだ寒さの残る頃に、綺麗な青い苗が田んぼに並びます。
すると、寒くてもカエルも毎日大合唱になります。

今年もこの酷暑のなか、農家の方達は炎天下で稲刈りをしていました。
コンバインの運転席にパラソルを立てている光景もよく見かけます。
そんな大変な作業のおかけで、美味しいお米が食べられます。本当に感謝です。

お米の収穫までには暑さ寒さだけでなく、様々な障害があります。
台風など自然災害や苗の病気、虫や野生動物…

なかでも私が住んでいる山の集落では、野生動物の被害が深刻です。
とにかく、畑は必ずサルに荒らされます。野菜など、ちょうど大きくなってきたところに
サルの群れがやって来て、あっという間にメチャメチャにされます。
取った野菜を全部食べて行くならまだしも、大根などは1本引っこ抜いて2口くらいかじって捨て、
また次の大根を抜いて…そんなふうに遊びながら荒らしていきます。
稲刈り直前の田んぼにも現れ、両手で次々と稲を抜いていくそうです。

サルの他にもイノシシ、シカ、イタチ類など… 稲刈り前の田んぼでは、
動物退治の為に農家の方が一晩中、大きな音を鳴らしていたりもします。

近所のおばあちゃんが、電柵(動物避けの電気の通った柵)を付けようかと思ったけど、
設置費用と電気代を考えたら、家族3人分のお米をよそから買ったほうが安くて気楽だからやめた、
と言って、お米作りも辞めてしまいました。

私が引っ越してきた頃は田園風景が広がっていたこの集落も、今はお米を作っている家は
1軒だけとなってしまいました。
野生動物のせいだけではなく、高齢化、後継者不足など、理由は様々ですが。
専業農家ならまた違うのかもしれませんが、多くの家は兼業で、農業に時間もお金も
それほどは費やせません。

これはここの集落に限らず、日本中の山村が同じような状況だと思います。

そんな状況や想いを知っていると、お米の一粒も無駄にはできません。
これを読んでくださっている皆さんも、毎日食べるご飯が田んぼに実っていた時の事を、
少しでも、頭に心に思い浮かべていただけたら嬉しいです。

美波町は田んぼの風景も綺麗です。(下の写真はイマイチですが💧)
そしてお米も美味しいですよ!

(本当は、山の生活での野生動物とのオモシロ話も書きたかったのですが、それはまたの機会に☆)
ありがとうございました。

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